合格者100名の節目に問う、USCPAの真価と伴走型支援 

2023年12月のUSCPA(米国公認会計士)講座開講から約2年半。CPA会計学院の同講座は、2026年6月時点で合格者100名を突破する大きな節目を迎え、さらに9月時点では累計137名に到達しました。これまで日本の公認会計士受験を支援してきた私たちが、なぜUSCPAに注力するのか。そして、受講生一人ひとりとどのように向き合い、合格への歩みを支えてきたのか。

今回はこの節目にあたり、CPA会計学院を統括する齊藤慶三、USCPA講座を率いる国際会計資格事業部長の菅沼彰、そして受講生に伴走する主任講師の吉田悠人の3名による鼎談を実施。グローバル化のなかで高まるUSCPAの価値や受講生と向き合う姿勢、そして根底にある人材育成への想いを掘り下げます。

【プロフィール(写真左より)】

菅沼 彰/CPA会計学院 USCPA講座 事業運営担当
CPA会計学院の受講生として公認会計士(JCPA試験)試験に合格した後、2010年よりJCPA講座の講師として教壇に立つ。
2023年よりUSCPA講座の事業運営を担い、JCPA講座で培ったサポート体制の構築を牽引。

齊藤 慶三/CPAエクセレントパートナーズ株式会社 取締役・共同創業者 
公認会計士。中央青山監査法人を経て創業に参画し、公認会計士講座を合格者占有率66.7%のトップスクールへ成長させる。
会計ファイナンス人材の裾野を広げるべくUSCPA講座立ち上げを指揮。

吉田 悠人/CPA会計学院 USCPA講座 主任講師
Guam公認会計士。大手メーカーで営業職として働きながらUSCPAを取得し、大手監査法人、グローバル企業のファイナンスディレクターなどを経て現職。自身のキャリア転換と実務・採用経験を活かし、受講生の伴走支援を行う。

グローバル化で高まる「会計ファイナンス×英語」人材の希少性

――USCPA講座の合格者が137名へと到達したことに対し、まずは率直な想いをお聞かせください。

菅沼:とても嬉しいです。日本の公認会計士(以下、JCPA)講座で培ってきたノウハウをすべて注ぎ込むという信念のもと、講師とスタッフが連携し、受講生の皆さん一人ひとりの学習に向き合い続けてきた結果だと感じています。

吉田:非常に感慨深いですね。ただ、137名という数字の大きさというよりは、初めて合格者が出たときの感動がそのまま地続きで続いている感覚です。受講生の皆さんが目標を叶える瞬間に立ち会えることこそが講師冥利に尽きますので、これからも目の前の受講生の挑戦に全力で伴走していきたいです 。

齊藤:これだけ多くの方に合格いただけたのは、何より受講生の皆さんが努力を重ねてきた成果です。私たちが提供できるのは良質な教材や講義、そしてサポート体制の構築ですが、合格の決め手は受講生本人の膨大な自習です。今後もその自習を最大限後押しし、社会で活躍する人材を一人でも多く輩出していきたいですね。

――USCPAのリアルな市場価値について教えてください。

吉田:人口減少によって国内市場が縮小するなか、日本企業が企業価値を高めていくには、グローバル展開が欠かせません。しかし、海外拠点を適切にガバナンスし、現地のキーマンと英語でやり取りしながら連結決算などの経営管理を行える人材は、本当に限られています。
私自身、前職の大手グローバル企業のファイナンス部門で採用に関わっていた際も、『会計ファイナンス×英語』をビジネスレベルで有する人材は極めて希少で、まさに争奪戦でした。企業のグローバル化が進むなかで、この2つのスキルセットを持った人材の需要は今後さらに高まると確信しています。

AI時代における専門知識の価値。奪われるのではなく、高度化する

――一方、『AIに会計ファイナンスの仕事が奪われる』という不安の声も根強いです。この時代だからこそ発揮できる専門性の高い会計ファイナンス資格の価値をどうお考えでしょうか?

吉田:伝票処理や突合といった定型業務はAIに代替されるでしょう。ただ、それは会計ファイナンスの役割の終わりではなく、人間がより高度で本質的な業務に集中できる環境が整ったということです。仕事を奪われるどころか、一段上の領域へ挑むための武器として、専門性の価値はむしろ高まっています。

齊藤:かつてPCやエクセルが普及した際も『仕事がなくなる』と言われましたが、結果として人間はより付加価値の高い業務を担うようになりました。
AIも同じです。出力された数値を正しく見極め、経営判断に落とし込むには事業を深く理解することと会計ファイナンス知識が不可欠になります。知識がなければ数値を鵜呑みにするしかありません。AIに使われるのではなく『使いこなす側』になれるか。そんな時代だからこそ、専門知識を学ぶ必要があります。

――専門性の重要性が増すなか、JCPAを中心に展開してきたCPA会計学院が、USCPAへ選択肢を広げた背景を教えてください。

菅沼:JCPA試験合格には3,000時間以上の学習が必要になりますので、働きながらチャレンジをするのは相当の覚悟が要ります。
一方、USCPAは1,000時間~1,500時間とその半分程度の学習時間で目指すことができますし、1科目ずつ好きなタイミングで受験できますので、会社や大学が忙しい方でも比較的目指しやすい資格といえます。

齊藤:そうした時間の制約などで、JCPAの合格にあと一歩届かなかった方々にも、これまでの努力の証をしっかりと形にしてほしいと考えました。本気で会計ファイナンスを学び、積み重ねてきた時間がそこで途絶えてしまうのはあまりにも惜しい。USCPAという選択肢があることで、働きながらでもその努力を確かな形で残し、前を向いて次のキャリアへ進んでいける道筋をつくりたい。 私たちの原点は、『世の中で活躍する会計ファイナンス人材を増やすこと』です。単一の資格にこだわるのではなく、一人でも多くの可能性を広げるための選択肢として、私たちはUSCPAに本気で取り組んでいます。

菅沼:実際に私たちが参入したことで、これまで「英語が得意な外資系の人」というイメージが強かったUSCPAに、大学生や、営業・企画・コンサルなど幅広い職種の社会人の方々が挑戦されるようになりました。 JCPAの学習経験者がUSCPAに切り替え、大手監査法人への転職を果たすといった事例も生まれており、確実に挑戦の裾野が広がっていると感じています。

受講生と徹底的に向き合い、進化し続ける「CPA会計学院のDNA」

――開講からの2年半で100名の合格に繋がった背景には、CPA会計学院ならではのどのような強みがあるのでしょうか?

菅沼:一番大きいのは、JCPAで培ってきた、受講生の皆さんに徹底して向き合う姿勢を貫いてきたことです。受講生がどこで悩み、何を求めているかを常に拾い上げ、教材や講義、サポート体制を徹底的に磨き込んできました。今後も学習中の方、合格者の方からのフィードバックを教材に反映し続けていきますが、このブラッシュアップに終わりはないと考えています。

齊藤:講師は受講生に育てられるものです。受講生の皆さんに徹底的に向き合うからこそ、「ここが分かりづらかった」「もっとこうしてほしい」という率直な意見をいただくことができ、それをテキストや講義に反映していく。 このサイクルを回せる組織を作れたことが、短期間で100名という合格実績を出せた最大の要因だと思っています。

最大の強みは「圧倒的な距離感の近さ」と「伴走型支援」

――受講生と向き合うための具体的なサポート体制について教えてください。

菅沼:学習を進めるなかで『このままでいいのか』という不安や疑問は必ず生じます。だからこそCPA会計学院では、講師に気軽に相談できる環境や回数無制限の質問サポートを整えています。疑問をその都度解消し、受講生を立ち止まらせない体制が強みですね。

吉田:そうですね。大きな特徴は、受講生と講師の距離が圧倒的に近いことです。対面・電話・オンライン・メールと手段を揃え、社会人の方が質問しやすいよう夜間や土日も直接相談できる体制を整えています。
その中で、特に多いのが『学習スケジュール』の相談です。仕事内容や生活リズムを丁寧に伺い、『週に何時間確保できるか』を逆算して一緒に現実的な計画を立てます。長期プロジェクトを成功させるために、経験豊富な先輩や上司に相談するような感覚で、私たち講師を徹底的に使い倒してほしいですね。

「量・質・モチベーション」の先にある「自立」という教育理念

――徹底した伴走支援の根底には、どんな想いや信念があるのでしょうか。

齊藤:私たちが教育機関として受講生に提供できる価値は、大きく3つあります。1つ目は、やるべきことを明確にして「学習量を最大化する」こと。2つ目は、正しい方法論を提示して「学習の質を高める」こと。そして3つ目が、その継続を支える「モチベーションの維持・向上」です。この地道な支援の積み重ねが、JCPAでの実績を支え続けており、今回の結果にも直結しています。

なかでも長期の学習をやり抜く鍵は、「合格した先に何を実現したいのか」という目的をはっきりさせることです。それが明確になって初めて、受講生はモチベーションを保ち、自ら学習の質と量をコントロールできるようになります。現在CPAでは、受講生がより自走しやすくなるよう、この目標達成のプロセスを体系化した独自のメソッド開発も進めています。

私たちが本当に届けたいのは、自らの力で道を切り拓く力です。徹底して伴走しながらも、最終的には自分の足で歩みを進めてほしい。極端な話、仮に資格取得という結果に届かなかったとしても、身につけたナレッジ・ノウハウ・マインドセットは消えませんし、本気で挑戦した経験そのものが一生の財産になります。 自立し、社会で自ら成長し続けられる人材を世に送り出すことこそが、私たちの教育の本質です。

「世界の共通言語」を武器にキャリアを切り拓く

――最後に、これからUSCPAを目指す方々へのメッセージをお願いします。

吉田:USCPAは、会計ファイナンスと英語という2つの世界共通言語を同時に習得し、証明できる希少価値の高い資格です。経理財務にとどまらず、FP&AやIR、M&A、内部監査、そして将来のCFO候補まで、キャリアの可能性は大きく広がります。この確かな武器を手にして、人生の選択肢を広げる方が一人でも増えることを願っています。

菅沼:仕事との両立や英語力に不安を抱く方も多いはずです。しかし、合格された100名の方々もスタートラインでは同じ不安を抱えていました。一歩踏み出し、日々の学習を重ねる中で自信をつけていった方がほとんどです。私たちはキャリア支援を担う事業部と連携し、受講中から合格後のキャリアまで一貫して支援する体制を整えています。安心して飛び込んできてください。

齊藤:会計は過去の数字を整理するだけでなく、『未来の事業をどう創るか』を考えるための極めてクリエイティブな知識です。職種を問わず、すべてのビジネスパーソンにとって強力な武器になります。


私たちのミッションは『人の可能性を広げ、人生を豊かにする応援をする』こと。可能性を広げるためには、何事も本気でやり抜く経験が欠かせません。USCPAに挑むと決めたら、ぜひ本気で向き合ってください。迷った時は、遠慮なく私たちを頼ってほしい。皆さんの本気の挑戦を、全力で支え抜きます。